仕事のあしあと

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仕事のあしあと""

2011年10月にスタートした3年間の委託役務「交通信号機及び固定式灯火標識電球取替清掃等業務」。それは、大阪府下全域の交通信号機や固定灯火標識の球(電球)替えを行うとともに、それらに関連した事故発生時の初期対応を行うものであった。

昼夜を問わず、信号機や固定灯火標識の球切れ、信号機の方向振れ、車両が当たるなどの事故が発生する度に、24時間365日の即時対応が求められる。

この委託役務が発注される以前は、大阪府下を3ブロックに分けて1年契約で球替業務が発注されていた。だが、今回初めて大阪府下を2ブロックに分けた上で3年間の委託役務として発注されることになり、共栄電業は2ブロック共に受注に至ることができた。

2014年9月に満了を迎えた今、担当の山本主任がこの3年間を振り返る。

大阪府下の老舗信号業者としての役割を果たすために

山本

山本 翔(やまもと しょう) 1982年生まれ。
2005年に共栄電業に入社。

現場を熟知したいとの本人希望にて営業職から施工管理職へ。
本委託役務では統括として、社内外の調整・折衝を行う。

3年間、ずっと対応しなければならないことについて

大阪府下を2ブロックに分けたうえでの3年間の長期契約は、発注者である大阪府警察本部様も初の試みでした。共栄電業は大阪府下でも長年お付き合いいただいている有数の老舗信号工事業者です。そんな我々が手を上げない訳にはいかないと考え社長以下社員の機運が高まりました。

次の委託役務も同様に契約期間が3年間のまま大阪府警察本部様から発注されました。今回もまた3年間での契約期間となっていることは、我々の行ってきた対応が認められ信頼を得た結果であると感じています。

自然災害との戦い

苦労した点は

1年目の春、爆弾低気圧が全国各地に被害をもたらし大きなニュースになりましたが、台風並みの突風により信号機の向きがいたるところで振れてしまい、その対応に非常に苦労したことが思い出されます。

これまで月当たりの緊急対応が50ヵ所ぐらいだったのですが、この時は2日間だけで160ヵ所以上もの対応が必要になりました。この2日間は、対応依頼の電話が鳴りっ放しでしたね。

通常業務のほとんどを止めて、全社員一丸で対応しなければなりませんでした。

自然災害との戦い

スムーズな交通のために

スムーズな交通のために

気を付けている点は

信号工事全般に言えることなのですが、交通を極力止めることなく生かしたままで施工を行います。事故が起きた場合は撤去復旧が完了するまで交通を止めてしまう時があるのですが、それでもなるべく早く復旧を終わらせて道を開放する必要があります。

事故が起きた報告を受け、担当の社員が現場へ向かい、まず現地確認を行います。そこでどのように復旧・仮復旧するのか、どんな材料や機器が必要になるのかを判断するわけです。この瞬間に一番気を使っています。ここで判断を誤ると、必要以上に復旧に時間が掛かってしまい通行者の方にも、交通整理をされている警察官の方にも迷惑が掛かってしまいます。

一方で、緊急作業だからこそ安全により気を付けることも重要です。知識と経験と判断力と全てが必要になります。

無事復旧完了し警察官の方に感謝の言葉をいただいた時に、この委託役務に携われて良かったと感じます。

最後にひとこと

正直に言って、非常にしんどい3年間でした。
ですが、やりきれたことで私だけでなく会社としてもステップアップし自信を深めることができました。
おかげさまで、新たに3年間の契約が始まりました。
この経験を生かして大阪府下の安全に貢献していきたいと思います。